15.女優

作詞:仁井谷俊也
作曲:曽根幸明

今スクリーンでは 女優という名の私が
まるで歌うように 台詞を喋っている
そう出来ることなら 偽りの自分脱ぎ捨てて
熱いその腕の中 飛び込んでゆきたいのに…
泣きたい時に泣いて 笑いたい時に笑いたい
もうあの名声も 何にもいらない
だからあなた早く
私を何処かへ 奪って欲しい…

あの照明の中で 女優が輝き増すたび
何故かあなただけが 遠くへ離れるの
そうたとえどんなに 上手に演技をしたって
そこにいる私は 脱け殼の人形なの…
泣きたい時に泣いて 笑いたい時に笑いたい
もうあの華やかな 世界は厭(いや)なの
過去のすべてを捨てて
あなたとふたりの 生活(くらし)がしたい…